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April 16, 2005

今週の意見(417):

愛国無罪

 「暴力を 愛国の名で 正当化」今週のへたくそ一句である。おもしろくもへたくれもないが意味はおわかりであろう。中国で起こっている日本大使館や日本の企業に対する大衆の暴力行為を非難するものである。愛国無罪などというプラカードは一体誰が考え出したのか。中国政府はデモは遺憾としながらも、その責任は日本政府にあるような言い方である。とんでもない話である。町村外相ははっきりと暴力行為については謝罪と弁償を求めているが当然の話である。

 私の妻など常日頃政治のことやら国際ニュースなどにあまり関心を持っていない。があの中国での群集の暴動ぶりを見て、怒っていた。「なによ、中国ってひどい国なのね。日本の国民、日本の会社が一体何をしたというのよ。昔のことをいちいち持ち出してそれをいいがかりにするのもいいかげんにしたらどうなの」と。私ももちろん腹が立ったがいつものことなので、まあしゃないか、って感じだった。この言葉を聞いて少し腹の虫が収まった。

 政府はもちろん日本のマスコミだってもっと怒りをこめた報道をしてもいい。日本国民ももっと怒ってしかるべきだ。そうしたことが将来の正常な日中関係に悪い影響ばかり及ぼすとは私は思わない。まず怒るべきだ。もちろんそれからの対応は冷静にでなければならないが。

 ただああいうことをやるのはあくまで一部の中国人であり、中国にだって常識のある人たちは沢山いるはずだ。自分達のやっていることは国際社会の中でも恥ずかしいことだと気付いている人もいるはずである。

 大体「愛国無罪」なんてどういう意味だ。国を愛しているなら、何をやっても罪にならない。そんなはずはない。かっての日本人の道徳心は中国の孟子、孔子の教えによるところが大きかった。それで人間としての正しい道、あり方道徳を習ったのである。孔子の5常の徳の中に「仁義礼智信」などというのがあった。その中にはどうひっくり返しても
「愛国無罪」なんて言葉はなかったはずである。

 正しい人間として行動の規範を習いなさい。その上で人と仲良くし、家族を大切にし、そして国家社会を愛しなさいということであったはずである。今の一部の中国人はそうしした中国思想家教えの「いろは」も知らない愚か者である。それはほんの一部の人たちであることを信じてはいるが。

2005/4/16
早勢 直

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Comments

中国の体制側には、天安門事件鎮圧方法見たいに「戦車でひき逃げ無罪」ってのもありますね。

Posted by: Takaaki Kubo | April 16, 2005 at 04:24 PM

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