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April 30, 2005

今週の意見

バケツリレーの精神

 4月24日の日曜日東京消防庁北多摩西部消防署の主催で、十の武蔵村山市自治会の自主防災組織担当者を集めて防災に関する講話会があり、出席した。主な話の内容は阪神大震災、新潟中越地震、そうした大地震災害の時、国や、県、市町村が何をやるか、やってくれるかも大切だが、そうした緊急時結局頼りなるのは、それぞれの家庭での備えであり、隣近所の助け合いであり、地元自治会の常日頃の災害に対する準備、住民との連携訓練だということでした。

 言われるまでもなく私自身頭ではそれを理解していながら、そうした自主防災組織編制表の意味、その役割などあまり考えてみることもなかった。が、この話で改めてその意味が少しわかった。何より大切なことは自身の家庭での備えとともに、自治会として防災関連の行事、課題を重点的に取りくまなければならないと改めて思った。

 そのことと関連するが、その講話会の質疑応答の時間に他の村山自治会の会長さんから出た質問に私は大変興味を持ちました。その会長さんによれば、「自主防災組織」の強化をして欲しいという消防署としての要望はよくわかるが、我が自治会では、自治会への参加率が大変悪く50%近くに過ぎない。いくら入会を呼びかけても入ってもらえなない。それはどうしたものか。」という話しでした。消防署の方の答えは、それを消防署に言われても困る、という答えでした。私は思わず、「その問題の解決を消防署がせよとは言わないが実はそれが今一番大切な問題ではないか。」と発言してしまった。

 自治会への参加意識の停滞、無関心という問題は今に始まったことではないだろうが、実は特に最近そうした傾向は全国的な現象のようだ。新たに転居先を決める場合、そこに自治会など存在しない、いやあっても入会しなくてもすむような場所を選択するというような話も聞いたことがある。自治会の役員など嫌がって誰もなりたがらないということはどこの自治会でもでもある話ですが、私自身そこまでひどいとは思っていなかった。が、現実はどうもそのようだ。
 
 なぜそんなことになってしまったか。防災といい防犯といいただ形だけつくってもそれへの参加意識や、その重要性がわからなければいざという時なんの役にもたたないだろう要するに自治会とは社会を構成する運命共同体の最小単位、コミュニテイであってそうした運命共同体に属していること、それに参加すること、できることは助けあってやるという意識がない限り、社会そのものが成り立たないだろうと思う。

 最近とんでもないさまざまな社会問題が起こる、さまざまな制度が破綻にいたるというところの根本原因を遡っていくと実は日本人、日本社会におけるコミュニテイ精神の崩壊ということがその原点にあるのではないか、と思う。

 何か難しいことを言っているようだが、あの前の戦争中空襲時、隣近所がバケツリレーして燃え盛る火に立ち向かったことをいまさらながら思い浮かべる。阪神淡路大震災の時、家屋の下敷きになった人々を助け出したのは、消防署員でも、自衛隊員でもなく隣近所の人々がお互い協力したやったことの方がはるかに多かったという事実を考えてもその意味が分かるはずだ。

 そういう共助の精神は非常時には自然発生的に生まれるものだろうが、日頃から、もっと育てておく方がいいに決まっている。市の消防署には年に一度全自治会を集めて、9月防災の日に、燃え盛る火をバケツリレー消し止める競技会をやったらどうかと提案したいものだ。

2005/4/30
早勢 直

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Comments

私の住む町内会の防災訓練なんて、町会長が忘れていて、当日の朝7時30分に電話連絡があって、8時に集合でした。中高年老人醜態10人以上は集まったけど、3%以下の動員でした。

Posted by: Takaaki Kubo | May 01, 2005 at 06:23 AM

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