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August 26, 2005

マスコミの役割

今週の意見(436):

マスコミの役割

 先週は堀江貴文氏の批判をいろいろ書いたが、その後彼が選挙区にやってきて始めた選挙運動や、テレビでの発言を聞いていて、いいにつけ悪いにつけ他の候補者と違う新鮮味を感じたことを述べておこう。他の候補者が従来の選挙地盤をベースに選挙しようとしているのに対し、そんなものは一切意識せず全く個人単位でやっていること、カネがあるからこそできることかもしれないが、独自の発想で独自のスタイルでやっていることなど、おもしろいというか、そのこと自体については好感を持ったのだった。

 それに特に気にいったのは、衆議院議員の数は多すぎるのではないか、参議院などそもそも不要ではないのかというのも彼ならではの発言で、これも大変評価したい発言であったと思う。むしろどうしてこれを政策の一つとして明確に打ち出さないのかと考えた次第である。

 政策といえば、選挙の出だしでは、自民党が刺客を放つことなど選挙の話題を独占し、政策論争に持ち込みたい民主党の陰がすっかり薄くなってしまった。このままでは自民党の圧勝となりかねないと、民主党は必死に政策、マニフェスト中心の選挙に持ち込もうとしている。それは当然のことである。

 とにかく小泉首相は遊説でも、「郵政民営化」一本勝負である。これがまた単純でわかりやすいものだから、聴衆はやんやの喝采という状況で実に困ったものだと私は思う。

 このままだと選挙は自民党の圧勝になりかねないと、考えたのかどうかわからないが、マスコミ各誌、テレビ局も出だしの報道ぶりからすこしスタンスが変わって、各党の政策論争を比較したり、どの政策に国民が大きな関心を抱いているか、などアンケート結果を報道したりするようになってきたことは結構なことだ。今朝の朝
日新聞の社説でも、郵政民営化一本の小泉戦略はおかしいのではないかと疑問を呈していることなどもいいことだと思う。

 マスコミの報道が一党一派に偏ることがあったり、偏った支持があったりすると困るが、このような国の行く末を決める選挙が、郵政民営化一本であったりまたそれがすべての政策のベースになっているなどというわけのわからぬ主張に疑問を呈することなど正々堂々やって欲しいし、やるべきことであると私は考える。

 こうした客観的かつ、正しいものの考え方見方については、今の自民党公明党与党の戦略はおかしいとマスコミはもっと大手をふって、選挙にはもっと大きな争点が多々あることを国民に啓蒙して欲しい、するべきだと私は考える。

2007/8/26
早勢 直

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August 21, 2005

刺客の条件

bijin
今週の一句

tad


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August 20, 2005

ホリエモンなるもの

今週の意見(435):

ホリエモンなるもの

 うわさのライブドア堀江社長がついに広島6区から無所属で立候補することとになった。自民党の公認とならなかったのは、自民党が公認の条件として要求した社長をやめて政治一本に邁進して欲しいということなど受け入れなかったことと、公認となるとそれに縛られて後々の自由な行動ができにくくなるという本人からの申し出があったようだ。郵政法案反対の亀井氏の刺客を対立候補を立てたい自民党としては、堀江氏を後押しすることで亀井氏追い落としを実現できればいいということだろう。

 かってその著作で政治家など「絶対やらない」と公言していた堀江氏である。また、小泉首相の郵政改革そのものについてもそれに拘泥しすぎだと書いていた。しかも自民党のほか、民主党にも接触し、立候補の条件など話しあっている。真偽のほどは確認されていないが、当選のあかつきにはIT大臣なるものの就任が条件などと要求したそうだ。

 そんな堀江氏が地元の広島市でどのように受け入れられるかが注目されるところだが、どうやら本人は必ずしも絶対当選しなければならないとも思っていないふしがあるようだ。とにかく日本でも一番注目度の高い選挙区で目立つことが一番の目的らしい。「郵政民営化」、構造改革賛成の小泉改革のために立ち上がったなどと言っているが、そんなことはどうでもよいことに決まっている。要するに注目度を高めること自体がまず一番の目的なのだろう。事実、立候補のニュースが出たとたんライブドアの株価が高騰した。仮に落選したところでなんの損もないと言う計算なのだ。

 当選したら社長業をやめて政治に専念して欲しいという自民党の公認条件は当然である。が、堀江氏いわく、「社長の仕事など私の毎日の時間の中でわずかなものだ」などと言っている。そんなはずはない。要するに彼にとっては仮に当選しても政治なんて要するに片手間の仕事なのだ。そんなことでよく小泉首相と改革の志すところは同じなどとよく言えたものである。

 堀江立候補はたしかにニュースとしてはおもしろい。注目度も抜群である。それにあちこちの報道を見ても最近の内閣の支持率は大幅にアップしている。私はそうした現象が不思議でならないのだ。

 日本の有権者はこんないい加減な候補者選びをやる自民党、そしてこんな立候補者が大手を振って登場するこの選挙の実態にもっと怒りをもってあたるべきでないのか。

 自民党は堀江氏が無党派層の支持を掘り起こすことを期待しているようだが、私はその層こそこうしたいい加減な政治、政治感覚にお灸を添える絶好の機会でありそうなることを切に願っているところである。

2005/8/20
早勢 直

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August 16, 2005

くのいちテロ

kunoichi
今週の二句

tad

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August 13, 2005

小泉催眠術から目をさませ

今週の意見(434):

小泉催眠術から目をさませ

 しかしそれにしてもこの執念はどうだろう。郵政民営化法案が参議院で否決されて、衆議院を解散してしまった。内外の批判をものともしない。参議院で否決されたからといって、衆議院を解散することなど筋が通るのか、など批判はどこ吹く風これは郵政解散だと言って一歩も譲らない。

 この混沌たる政治情勢を一度すっきりさせる意味での解散はわからなくもないし与党はともかく野党は歓迎、おおかたの民意も解散自体は支持しているようだ。私も賛成であることは今週の意見でもすでに書いた。

 ところが、こんなことで驚くのはまだ早い。反対派を追い落とすため、自民党の公認を与えないのはいいとして、反対派37人の選挙区に対立候補を立てると宣言し、東京10区には反対派の急先鋒小林興起氏追い落としのため、現職の小池環境大臣を立候補させる。さらに広島ではやはり反対派大物の亀井静香氏に竹中大臣を
当てるということも検討中らしい。

 いやはやびっくりである。その論理は極めて明快。郵政解散だから、反対派には賛成派の候補者を当てて有権者に賛成か反対か明確にその意志を表明し決着をつけてもらうという論理である。たしかにわかりやすい。

 そしてそうした自民党内での争いばかりに注目が集中し、マスコミの報道もそんなことばかりに目が行ってしまう。野党民主党のかげなど全く薄くなってしまった。

 その選挙戦術たるや実に見事というほかない。しかしである。今回の選挙は果たして郵政民営化だけが争点なのだろうか。竹中氏など、これは「小さい政府」を選ぶのか、「大きい政府」を選ぶのかを問うの選挙であるなどとテレビで語っているが実にずさんな論理である。

 大幅の財政赤字の今日郵政民営化が「小さい政府」実現の一里塚ととらえるのはあながち間違いばかりとは言わない。がそれはほんの一つの要因、ステップにすぎないということだろう。「小さい政府」実現のためには、まずは霞ヶ関の官僚どもの頭数を10%、20%削減することが絶対の第一ステップというべきだろう。それを一切言わないで、郵政公社というところにまずスポットを当てるのはどう考えてもおかしい。小泉首相の執念というか、偏執的な思いにしかすぎないといわざるをえない。

 こんなまやかしに国民はだまされてはならない。郵政民営化が一つの争点であることを認めるとして、国民の生活、日本国家の今後の進路のためにはもっと大切な案件が山積している。年金改革、財政再建、行政改革、政治改革、外交問題など郵政民営化よりはるかに優先順位の高いものが沢山ある。

 国民はそろそろこうした小泉マジック、このまやかし催眠の呪縛からの脱却をはかるべきである。

2005/8/13
早勢 直

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August 08, 2005

8月8日の分岐点

 郵政民営化法案の可決が今日午後の参議院本会議場行われる。昨日の今日の新聞TVの圧倒的に多い予測は法案は否決され、小泉首相は衆議院の解散総選挙に打って出るということだ。90%位の確率でそうなるのだろうと思う。

しかし一瞬先は「ヤミ」の政界のこと。何が起こるかわからない。確率は少ないが次の二つになることも考えられる。

・反対派の一部変心を含め、野党議員などの欠席もあって、ほんの一、二票の差で法案は可決されてしまう。
 その確率5%。大山鳴動してねずみ一匹。
・法案は否決されるが、あんに相異して小泉首相は解散せず、総辞職の道を選択し、新首相指名選挙となる。
 (小泉首相は後継首相に、安部氏を推し、自民、公明の与党はそれで一致。自民党お家騒動は収まる。)
 その確率2%。ありえないが、与党自民党、国民のためにもとりあえずそれが一番いい道。
・その他確率3%。

tad

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August 06, 2005

民営化否定法案

今週の意見(433):

民営化否定法案

 昨日午後参議院の郵政民営化特別委員会の様子NHKのテレビで見ていた。質疑応答はこれまで議論されてきたことのくり返しがほとんどで、退屈しながら見ていたのだが、どのような採決になるのか、興味があって最後まで見ていた。最後はまた野党議員が委員長席に殺到して一もんちゃくあるのか、と見ていたが、すんなり賛成多数で法案は賛成多数で可決した。なーんだ、それでお終いか、と見ていたのだが、そこで自民党の世耕とかいう二世議員が付帯決議なるものを読み始めた。

 この法案には付帯決議なるものがつくらしいことは、新聞でも報道されていたので、ああそのことか、と聞いていたのだが、その中身を知ってびっくりしたのである。一体これは何だ、と思った。

 小泉首相はバカの一つ覚えのごとく、郵政民営化の必要性について「民にできることは民に」と言い続きえてきた。郵政事業などその中身どれをとってもそれは官でやるより民でやった方がいいとおっしゃる。その方が市場経済原理に沿って競争原理が働くので、今の郵政公社の経営も合理化されるということである。まさにおっしゃる通りでそのこと自体否定すべくもないことだ。

 ところが、自民党内の反対派、野党の反対論の多くは民営化されると過疎地の郵便サービスがなくなり、住民が困ることになるとか、経営の合理化でリストラがすすみ雇用不安が起こるとか、その他さまざまな反対論がある。それに対し、竹中大臣はじめ関係大臣はそんなことはない、今の郵便局のネットワークは貴重なものだからこれは基本的に維持することにするとか、さまざまな既存の仕組みを維持するためにさまざまな方策をとることなど説明してきたのである。

 民営化とは競争原理の導入であり、その経営の効率性を徹底的に追求することのはずであるのに、それをいわば不採算部門も残しますとか、不採算部門の雇用に手をつけることもいたしませんというようなことを付帯決議でわざわざ言うものだから、じゃ一体民営化とは一体なんのためにするの、という根本問題が残るのである。

 特別委員会ではなんとか、議案を可決できても、8日に予定されている本会議での可決がぎりぎりの状況になった現在、一人でも反対派を減らすために、あの付帯決議なるものを急きょつけることにしたわけだ。

 延々読み続けられている付帯決議案を聞いているうちに馬鹿らしくなってきた。その内容はすべて、市場原理とか、競争原理とか、経営の効率性の追求とかの原則を否定するような内容ばかりだったからだ。

 良識の府参議院の重要決議のためにこの付帯決議なるものを提案するとなどなどいう言い分を聞いているうちにバカバカしくなって私はテレビを切ってしまった。

 昨日の夜のNHKのニュースなども特別委員会での法案議決のことを報じていたが、この馬鹿げた付帯決議のことは一切報じていない。8日の参議院全体の議決がどうなるか、否決されて解散総選挙になるのか、そのことばかりに関心が集中している。日本のマスコミの良識なんてこんな程度のものなのだ。
 
 こんな付帯決議が多数派工作になるか。私はその逆になるべきだと考える。参議院が本当に良識の府であるのなら、民営化の原理原則に反するこんな付帯決議など絶対に許すことはないことを私は心から願い期待するものである。

2005/8/6
早勢 直

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