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October 29, 2005

ロッテの快挙

今週の意見(445):

ロッテの快挙

 日本シリーズはあっという間に終わってしまった。阪神フアンはさぞがっかりしただろうが、そうなった理由を新聞各紙が分析していた。一番大きな理由は、ロッテがプレイオフを緊張の中で、勝ち抜いてきたのに対し、阪神は優勝決定から試合から長い時間離れてしまってゲーム感を失ってしまったからとする向きが多かった。

 こうした記事を読んで、それはそうだと思う面と、しかし一番肝心なことが抜けているのではないかと、一言書きたくなった。

 それはやはりボビー・バレンタイン監督の監督としてチームワークの引き出し方が最高によかったということにつきるということだ。バレンタインはかってアメリカの野球評論家のロバート・ホワイテイングが日本の野球の批判を皮肉たっぷりに書いた「和をもって尊しとなす」という日本式野球の実践者だったのではないか。

 バレンタイン監督はただただその日本式の「和」を唱えただけでない。選手一人一人の能力を信じ、一人一人のやる気を最大限に引き出したのだった。いや、岡田監督が阪神を優勝に導いたのも同じことだったに違いない。

 二つのチームのリーグ優勝はそのことがまずベースになっていたはずだ。その後の結果は確かに短期的な事情、スケジュールなどのめぐり合わせによるものが大きいのは各紙新聞記者の分析通りなのだろう。

 いずれにせよ、さまざまな意味で今回のロッテの優勝は低迷する日本社会にあって一つの快挙であったことは間違いない。その経済効果は実に大きい。阪神が勝てばもっと大きかったのだろうが、シーズン前おそらく一人としてこのことを予測した評論家がいなかった中での優勝だ。それはある意味で奇跡的なことに違いないのだが、しかしそこには確かな理由が存在するということである。

 評判にもならない、名もない組織がその運営法によっては大きな力を発揮するということを実証してみせた意味は大きいのである。

2005/10/29
早勢 直

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October 24, 2005

アメダス

今週の意見(444):

アメダス

 20日木曜日、パソコンクラブの人たちと奥多摩のハイキングにでかけた。数日前からずっと雨が続いていたが、丁度接近していた台風も太平洋洋上北に去って朝から快晴、絶好のハイキング日よりとなった。まだ紅葉には早かったが奥多摩渓谷のすばらしい景観を眺め、こころも体もリフレッシュした一日となった。

 旅行ほかさまざまな行事があると当日の天気の善し悪しが気にかかるものだ。天気が悪ければ中止となる行事もあってその予想が大変重要なのである。最近は天気予報がよく当たるようになって、行事前の一週間くらい前から、当日の天気の様子がチェックできるようになった。予想が当たる確率は大変高くなっていろいろな面で大変助かるのである。

 そうした場合パソコンでYahooの天気予報をチェックしているが、アメダスとともに表示される衛生写真の動きを見ていると、大体2日前くらいになれば素人でも天気の概況がよくわかり、そこで示されている予想に、自分自身の判断もプラスできるのである。大きく日本全体の様子と、地域、それもピンポイントの場所の予想が刻々と出てくるのが判断材料となる。二日前、前日になるとほぼ95%確実な予想が出てくるし、自分でもそれが納得できるので、さて行事は予定通り実施するのかどうか迷いなく決定できる。アメダスのおかげである。

 そうした決定は個人的なことならどうということはないのだが、自治会の行事、クラブの行事などとなると、主催者として実施か、中止かといった大切な判断を迫られるのである。先週の日曜日も私たちの市のあちこちで運動会が開かれていたがあいにくの雨。それでもある地区では実施、ある地区では中止の判断をしたようでそれぞれの開催責任者の決断は大変だったろうと思う。当日は相当な雨であったから順延はしかたないとして、次の機会がまた雨だったらどうなるかということがかかわってくるのだ。少々無理でも強行しなければならないこともあるのだ。

 幸いなことに私たちのピクニックは最高の天気に恵まれた。それ自体はアメダスのおかげでもなんでもない。単なる幸運なのだ。そういう意味では人間はどこまで行っても自然には逆らうことはできないのである。

2005/10/22
早勢 直

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October 15, 2005

ペーパーレス

今週の意見(443):

ペーパーレス

20世紀末、ネット上で「20世紀末までの人類社会における最大の発明はなんだろう」というアンケートが行われ世界中でその結果が集計されたことがあった。私はそれは当然テレビとか、飛行機とか、パソコンとか、インターネットという答えになるだろうと予想していた。しかしそうではなかった。そして最大の発明とは15世紀に発明されたグーテンベルグの印刷機という答えが圧倒的に多かったのである。

 その意味ははっきりしていた。それは世に情報の大量生産と、流通を可能にしたからだった。それによって宗教革命、ルネッサンス、産業革命が実現したのだ。それらのことはすべてそれをベースとしていたということだ。要するに紙という情報メデイアが今日の人類社会のあらゆる基盤を形成したと言っていいのだろう。

 コンピュータだ、パソコンだ、インターネットだ、テレビだ、航空機などが登場するのは20世紀末のことである。それまではあらゆる分野にわたって一番重要な情報メデイアは紙であり、紙なしでは人類社会は成り立たなかったといっても過言ではない。

 そして人類社会は21世紀のパソコンネットワークの時代を迎えた。ペーパーレス社会が叫ばれたが、人間の紙に対する執着は衰えることを全く知らない。確かに我々現代人は新聞、雑誌など紙メデイアのほかに、パソコン、インターネット、テレビなど通信メデイアによる情報収集や交換を行うけれど、基本的には紙のしがらみから逃れることができていない。逃れられないのである。

 ペーパーレスの必要性が叫ばれても紙は一向に減る気配がない。パソコンの普及とともにそれが増える傾向にすらある。高速のプリンター、コピー機の普及がそれを促進している。

 事務の合理化ひいては経営の合理化という観点からもペーパーレスがもっと積極的に進められるべきなのだ。さらにそのことは自然環境保護の問題、地球温暖化の問題とも密接にからんでいるというも決しておおげさなことではない。

 そのことがすべてではないが、我々は一体なんのためにパソコン、インターネットをやっているのか、というテーマに戻って、この言葉、ペーパーレスということの意味を今一度考えるべきなのではないか。21世紀はネットワークの時代なのである。

2005/10/15
早勢 直

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October 08, 2005

特別会計とはいったいなんだ

上田双峯氏からのMLへの投稿

最近やっとのことで特別会計の問題点が、議員間の議論の俎上に登ってきた。一般会計の82億に対して、205億も在る特別会計はいったい何事だと国会の前に出かけて怒鳴りたくなるほどの話だ。予算の本体のほうが小さくて、付け足しの予算がなんとその何倍もあるなんて、一般世間では絶対通用しない予算の組み方ではないですか?

この国の予算はでたらめに編成されていますと言わんばかり。こんな特別会計を許して、今日の莫大な累積赤字を生んでしまい、また増税しなければ金が足りないなんて単純に発言する御仁は、直ちに国会から退場願いたい。

来年度の予算決定までには、この特別会計を項目ごとにゼロベースで考えて、一般会計の予算も編成してもらいたい。それが出来ない財務大臣は、財務大臣の職に適切な人物とは考えたくない。

上田双峯

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自治会組織率の低下

今週の意見(442):

自治会組織率の低下

 この問題は以前にとりあげたかもしれないが、大切な問題であるので再度取り上げる。

 今国勢調査が進行中であるが、テレビニュースで、以前より調査がかなりさまざまな意味で難しくなっているという現状を報告していた。調査員が何度訪問してもそこに住んでいる人になかなか会えない。隣、近所の人に聞いてもはてなお隣のことはよく知らないという。まさに「秋深し、隣は何をする人ぞ」ということである。問題は国勢調査のことでない。社会、コミュニテイというもの最小単位である隣組が果たしてそんなことでいいのか、ということである。

 今私は自治会の仕事をしているが、昨夜金曜日の夜、この市の自治会の連合会なるものの会議があったのででかけた。その会議は年に何度か開かれるのだが、その中身はなんのことはない。年に数回の行事があるが、その一つ9月に行われた立川の防災館への見学などは大変意味のあることだと思った。が、後は自治会長同士の懇親だの観光旅行がその主な行事なのだ。今それぞれの自治会が直面する共通の問題を論議するようなことは全くない。

 7日夜の会議は、この月末に行われる懇親旅行の日程の説明やらそれに掛かる費用についてのことを決めただけで、なんだこんなことでわざわざ会議を開く必要もないのに、と思って聞いていた。が、最後に事務局の人がついでだが、と断って市内の自治会の分布図を配布し、まだ自治会が結成されていないところがあり、自治会に入りたいが、どこに入ったらいいのか、という市民からの問い合わせがよくあるという説明があった。

 市内には30近い自治会があり、私はそれが基本的にはそれぞれその名のごとく自主的にできたものであることは分かっていた。しかしそんな空白地域があることは知らなかったし、市、行政側がある意味でその総合的な調整役を果たしているのかなと思ってきたが、どうやら全くそうでないことを知って愕然としたわけだ。

 防災、防犯という目的、その他の目的のため自治会なるものは絶対必要なものであると理解してきたし、行政がある意味でその育成のために必要な援助、調整役を積極的に果たしてきたと思っていたのだがどうやらそうでない。

 それにその場でも仮に自治会があったとしても今一番の問題はその組織率、存在する世帯の自治会への加入率が極めて低く、49%位だということが指摘された。そしてその問題はこの市の問題だけでなく、全国的な問題なのである。

 私はこうした自治連合会などでもどうしてこの問題を積極的にとりあげないのかと質問したのだが、事務局側からも出席の役員からも、そんなことはわかっているという発言はあったものの、それを積極的に今後連合会のテーマとして取り上げて行こうなどという意見がなかったことを不思議に思いまた、残念に思いながら会議を後にしたのだった。

 同じ連合でもこちらは労働組合の連合。2,3日前の新聞にその新しい会長が就任したことを報じ、労働組合の組織率が20%台という深刻な状態だという報道がああった。それを読んで私は労働組合の組織率なんてたいした問題ではないと感じたわけである。

 こちらの問題、私は自治会組織率の全国的低下傾向は日本社会基盤の脆弱化という意味で深刻な問題ではないかと考えるのである。ことは防災、防犯だけのことでない。自治会といい、隣組といい、またコミュニテイといい、その名はなんであれそれは社会が社会として機能する絶対必要にして不可欠な最小単位ではないかと考えるからである。

 さてその問題にこれからどう対処するかである。

2007/10/8
早勢 直

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October 01, 2005

首相の靖国神社参拝は違憲か

今週の意見(441):

首相の靖国神社参拝は違憲か

 小泉首相の靖国神社参拝が私人か公人いずれのものであり、政教分離の原則を定めた憲法に違反するかどうか、をめぐって二つの高裁が異なる判断を下した。29日には東京高裁が、首相の靖国参拝は私人としてのそれであり、憲法違反でないとしたのに対し、30日には大阪高裁は、それは首相という立場で行われているとしか言えない状況であって憲法違反だとしたのだ。

 30日の国会予算委員会でも民主党からこの大阪高裁の判断をどう思うかという質問に対し、小泉首相はいつものように、大阪高裁の判断については理解に苦しむしていた。野党側はこの問題については、なにしろ司法判断であることを根拠に小泉首相の憲法違反行為について追求できる絶好の攻撃材料ができたと考えているに違いない。こうなってくると二つの違う高裁判断をそのままにしておくわけにいかずいずれそれは最高裁の判断を待つしかないのだろう。

 ことこの靖国神社参拝に関して、小泉首相はなんら政治的意図はなく、個人の心情として先の戦争戦没者の慰霊をなぐさめ、二度と戦争の惨禍を繰り返すことのないよう誓いと立てるためと説明しているが、私はそのことはそうだろうと、それでいいのではないかと考えてきたし、今もそうである。

 中国、韓国、今回の大阪高裁裁判の原告は台湾の人たちなのだが、A級戦犯がまつられている靖国神社に一国の首相が参拝することに反発しているのだが、それは誤解であるし、そうではないという小泉首相の説明についても私はそれでいいと考えてきた。そうしたそのことを外国からとやかく言われることでないということであ
ある。それまでの国民のアンケート調査でもほぼそうした結果が出ていたと思う。

 ところが、野党、マスコミ、多くの評論家はただただ近隣諸国の感情をおもばかって、それをやめろやめろの大合唱、私自身はそのことを非常に不愉快に思っているのである。近隣諸国の感情を無視しろと言うのではない。そのことについては日本人としては小泉首相の説明をもう少しわかってやる立場に立ってもいいのではないかと考える。マスコミもその立場で諸外国に説明するスタンスがあれば、もっとその誤解を解くことに役立つのではないかと考えるのである。

 この上は最高裁判所の最後の判断を待つしかないのだろう。最高裁の判決はよほどのことがない限り、違憲ではないという判断が下るものと私は予想している。が仮に、それがどっちにころんでも、相変わらずこの問題がその後も延々と尾をひいていくことは目に見えているのだ。

 日本人ってほんとおかしな人種であると私は思う。

2005/10/1
早勢 直

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