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July 29, 2006

睡眠パターン

今週の意見(484):

睡眠パターン

 そもそもその時間テレビを見ることはめったにないのですが、今週水曜日たまたま旅行先でNHKの「試して合点」なる番組をみていたら、基本的な睡眠パターンとはどういうものかという解説をやっていました。ある一人の老人の異常な一日の生活リズム、睡眠状況を紹介していて、それをどう矯正するか、という話をしていたわけです。

 その人は毎日4時半に起きて、7時朝食、昼間はあまり外に出かけることなく、テレビなど見て過ごす。夜は5時には夕食、7時には寝てしまうとのこと。奥さんの生活のリズムとも合わないで、食事も別々のことが多いということだった。

 なーんだ、それは私の毎日の睡眠、生活パターンに比べたら、理想的な早寝、早起きのケースではないではないかと思って見ていたら、専門の医師が出てきて、やはりそれをより正常なものに直さなければいけないと、いろいろ指導し、より平均的な睡眠パターンに矯正した様子を紹介していました。

 出演のパネリスト達はなるほどなるほど合点、というわけだったのですが、見ていた私は全く合点がいかなかったのは当然です。私個人の睡眠パターンが全く標準的なものでない。どころかかなりかなり異常であることは認めるとしても、だからその結果健康状態がおかしくなり、各種の成人病になってしまう可能性が高いなどという専門医のご宣託には全く同意できないということです。

 私は毎日夜8時には就寝、ほとんどの場合、夜中の2時には起きだして、朝6時頃までパソコンやらインターネットで、ホームページや、BLOGのことをやる。それからラジオ体操に出かけて、7時半朝食、それから多くの場合、その日の午前午後の日程をこなす。午後何もない時は、多くの場合、一時間弱の昼寝をする。日にもよるがそれで一日理想の8時間とは行かないが、7時間から7時間半程度の睡眠は取っているはずで、それで今のところ特に健康に異常を来していることはない。食欲も普通、テニスほか敵度な運動もこなしている。まずは精神的にも肉体的にも健康状態だと自分では思っているし、そのはずである。

 どちらかというと睡眠時間はまとめて8時間とれないで、ぶつ切りにはなるが、その代わり、一日24時間よりフルに活用しているのだと思っている。まあそうした生活リズムで、もしNHK番組の専門医のいうように、なにか健康上の問題が生じるならそれはそれで仕方がないかと思っている。今更、楽しんでやっていることをやめるわけにいかないからです。

2006/7/28
早勢 直

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July 26, 2006

天皇の不快感と政治問題

みなさま

今週の意見に首題につき書きました。BLOGにも載せました。昨日朝日のトップニュースを見て、書いたことの正しさを確認しました。

朝日は次期首相靖国参拝問題について、例の天皇の合祀不快感が明らかになった後、世論の動向が大きく変わったと報じています。それがあきらかになった後での世論調査でいぜん拮抗していた首相靖国の賛否が、そのニュースがあきらかになった後、反対が60%になったと報じています。

そうなるように誘導したのは一部の政治家であり、朝日を含めた愚かなマスコミではないのか。またそれに載ってしまう世論も世論だと私は考えます。

靖国神社問題は今や政治問題化してしまった。国内だけでなく外交問題ともなってしまったのです。いいとか悪いとかは別にして現実そうなってしまった。それについて天皇の意思とか、意図とかが大きく影響するようなことがあっていいのか、という極めて根本的な疑問です。天皇はそういう意図は持っていらっしゃらなかったのでしょう。だからそれについてなんら公的発言をされたことはなかった。当然でしょう。

ところがその侍従とかのメモが公表される、するとは一体どういうことなのか。明らかにそれを政治的に利用するという意図でなされた。それにやすやすと載ってしまうマスコミ、政治家、おかしいとは考えられませんか。

早勢 直

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July 23, 2006

天皇の不快感と政治問題

今週の意見(483):

天皇の不快感と政治問題

 小泉首相の任期まであと一ケ月、8月15日の終戦記念日やその前後に首相の靖国神社訪問があるかどうかが、注目されている。そんな中、靖国神社へA級戦犯が合祀されたことについて、昭和天皇が不快感を示されていたという侍従のメモがあったというニュースが流れた。

 このニュースがまた、靖国神社問題で国論を真っ二つに割るとともに、中国、韓国の小泉首相靖国神社訪問反対論に力を与える結果になってしまう。小泉首相は記者会見でそのことを聞かれて、天皇は天皇の感想、感情を述べられたまで、それは自身が靖国神社参拝するかしないかという問題とはは無関係、個人のこころの問題であって、神社に訪問するかしないかとは無関係だと述べた。私の恒例の今週の川柳は、「切り札の 天の声にも 知らぬ顔 」というものだった。いいにつけ悪いにつけこの辺が小泉さんらしいな、という私自身の感想でもある。

 これに対し、与党自民党、公明党はもちろん、野党からも一斉に、天皇すら訪問をやめたA級戦犯合祀の靖国神社にどうして首相が訪問するのか、という議論や非難の声が一斉に上がったのは予想通りである。いやもともとA級戦犯が合祀されていることがおかしいと、首相の靖国神社訪問に反対していた与野党の人たちがそれをいうのはある程度わかる。おかしいのはそもそも天皇制など基本的に認めていないのに、昭和天皇すらそう言ったではないかと小泉首相を非難している某党のコメントを読んで、なんだ、これは、と思ったものだ。

 過去何度もそのことは言ってきたが、私はもともと小泉首相支持派ではない。しかしこと靖国神社参拝の問題については小泉首相の言い分についてむしろそれを認めてきたのであった。それはたしかに個人の宗教的信条にかかわる問題であって、そのことに政治問題をからませること自体が間違いだという考えだからである。

 天皇がなぜ靖国神社参拝をやめられたかということが今回のことで明らかになったことはそうかもしれない。しかしその発言自体が重大な政治問題となって、それが根拠でそれが一つの政治的判断がなされるというようなことがあってはいけないのではないかと思うのだ。

 本来天皇の発言、意向が政治の動向を決めるようなことがあってはいけないというのが憲法の根本原理のはずである。その原理原則に全くふれないで、朝日をはじめとするマスコミの多くが今回天皇の意向がそうなのに、それでも小泉首相は靖国神社を訪問するのか、といった論調があるのがおかしいのだ。天皇の意中や発言を根拠に政治問題、ましてや国家の外交問題にまで重大な影響を及ぼす結果になってはたしていいものかと考える。

 仮にそんなメモがあったとしても、それを仮に今の時期それを公表して、政治的に影響を及ぼそうなどという意図があったとずれば、それはとんでもないことだと考えるのが妥当である。それは一体誰の意図なのか。

 マスコミ、政治家たちはまず今回のような議論のなりゆき、正当性について根本的な疑問を持つべきではないのか。

2006/7/22
早勢 直

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三点セット

Santenset_4

忙しくて陶芸クラブの例会にもあまり出ていけない。だから他の会員のみなさんに比べると抜群に下手くそ。だがたまに土をこねてなにか作るのは実に楽しい。

これはまだ5月だかに作ったものを焼いていただけたもの。家に持って帰って、孫に見せたら大喜び。おやつの時などこれで飲んだり、食べたりしたいと注文するようになったから、大満足なのである。

しかしまあ見るからに下手というか幼稚ではある。でもその幼稚さがいいのだという主張を当初否定していた家内も孫がぶの見て、それを認めるようになったのは何よりの成果ではあった。

tad

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July 19, 2006

パッションフラワーとパッションフルーツ

Tokeisou2Passionfruit

パッションフルーツの話題その2として、右手安子さんからのMLへの投稿の紹介です。
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パッショフラワーならぬ、パッショフルーツ食べたこと、ありますでしょうか?
先日、アイスクリームのお店、ベルディに行ったら小笠原のパッショフルーツの実がおいてありました。
そして、そのパッションフルーツの入ったアイスクリームもありました。
パッショフルーツそのものの味がしました。

私の知人から、今年も送られてきたものと同じものです。興味がおありでしたら、行ってご覧になりませんか。
 
写真は左、パッションフラワー、右パッションフルーツ

パッションフラワーは、垣根などで、村山でも作っていらっしゃる方がありますので時々見受けられます。比較的寒さにも強いようです。パッションフルーツは寒さに弱く、東京では温室でなくては作れないようです。小笠原では、路地に栽培されています。クダモノトケイソウとも言うそうです。重すぎるので、MLに送らないで、tadさんに送らせていただきます。(メール原文をそのまま引用させていただきました。)

早勢 直

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July 18, 2006

パッションフラワー

Photo

MLに渡部 陽さんから投稿いただいたトケイソウ、パッションフラワーの話題が私にとってはおもしろかった。その紹介です。

「人間の 苦難をきざむ とけいそう」   パッションフラワー

あえてこれ以上の説明はいたしません。

早勢 直

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July 16, 2006

で、プーチンは?

ロシアが参加して始めてロシアで開かれるサミットだ。アメリカ、日本いろいろ議長国、プーチンに注文をつけるがプーチンからどういう反応があるのか、いま一つはっきりしない。北朝鮮ミサイル発射、拉致問題などがそうだ。会議が始まれば、プーチンもその立場をより明確にするのだろうが、総じて暖簾に腕押しの感じなのだろう。

アメリカでもロシアをサミットに入れたことを後悔する論が出ているそうだが、どうも中国にしてもロシアにしてもやはりまだ民主主義という基本的価値観の部分で他のサミット諸国とその立場が違うところがあるようだ。

イギリスのブレアは中国、インド、ブラジルなどの加盟を提案するそうだが、日本としてはインド、ブラジルなどは賛成、中国大反対とやったらいいね。だってあの国まだ共産党支配の国なんだもの。

早勢 直
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以下 関連記事

小泉首相、北朝鮮へ「厳しい対応」要請…日露首脳会談

 【サンクトペテルブルク=田中隆之】小泉首相は15日夕(日本時間15日深夜)、ロシアのプーチン大統領とサンクトペテルブルク市内のコンスタンチン宮殿で約40分間会談し、北朝鮮のミサイル発射について「国際社会の毅然とした厳しい対応が不可欠だ。国連安全保障理事会で明確に非難し、各国にしかるべき行動を求める決議採決のため、ロシアの協力を要請する」と述べた。

 また、「サミット(主要国首脳会議)でも北朝鮮に断固としたメッセージを出すことが不可欠だ」と述べ、サミットの議長総括などへの明記を求めた。

 拉致問題について、首相は「人権に対する重大な侵害であり、国際的広がりを持つ問題だ」と指摘した。
(読売新聞) - Yahoo 7月16日1時57分更新

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拒否権の横暴

今週の意見(482):

拒否権の横暴

 日本が国連安全保障理事会に提出した北朝鮮制裁決議案は当初中ロを除く理事国の圧倒的多数が得られるはずであったがだんだん雲行きが怪しくなってきた。中ロの猛烈な巻き返しで、制裁条項を取り除いて、非難決議となりそうだ。なるのだろう。当初共同提案国であった英仏も、中ロの国連内での分裂を避けるべきだという主張に同意し、安保理が一致できる案でまとめようという意向なのだからしかたない。

 日本頼みの米国としても、ここで中国、ロシアとの関係を悪くすることはないという魂胆であり、あくまで中国の北朝鮮説得の結果を待とうというスタンスだからこれまた日本一国ではどうしようもない。

 いずれにせよ、日本としても制裁自体が目的でなく、今回の北朝鮮の行動を非難し、今後の北朝鮮の再度の暴発を国際社会全体で監視するよという決議になるならそれはそれで当初の目的を大半達したものといえるからそれでいいということだろう。

 英仏にしてもなぜ態度が変わったかというと、中ロがなにかといえば拒否権発動をちらつかせたことが大きいことはいうまでもない。専門家の解説でも、そういう意味では現安全保障理事会常任理事国間には共通の仲間意識というか、連帯意識というか、ある意味での特権意識があるというのだ。

 拒否権とはまさに大特権というか既得権である。ロシアなどもかっての冷戦時代とちがって最近は拒否権を行使するケースはあまりないようだが、それでもいざという場合、仮に常任理事国一国がノーと言えば、あらゆる決議案はその時点で葬りさられるわけだ。これほどの特権が他にあろうか。

 そうした拒否権の存在がおかしいと国連改革論議の中でその改廃が議論になったとしても、常任理事国が結束してノーと言えば、まさにどうしようもないことなのだ。

 日本の今回の決議案提出は他理事国の大半の支持を得られながら、結局は中ロの拒否権をちらつかせた反対で基本的な変更を余儀なくされたことなど、実にしゃくな話である。現在日本も常任理事国になりたいと運動してみても同じように既得権者が一致してそれを邪魔すればこれもどうしようもないのである。

 ご承知のように日本は国連の資金のうちアメリカについで第二位、19%を負担している。拒否権を持つ米以外の常任理事国と比べても圧倒的な高さである。にも関わらずその国連内における発言力が極めて弱いのは一体どういうことなのか。そのことについて、もっと日本国内から不満が表明されてもいいと思うのだ。

 北朝鮮の決議案についての今回の妥協はそれでいいとは思う。しかし、いずれにせよ、日本という国の国連への出資金の大きさと比べてなんと発言力の小さいことか。どうも一国民として納得できない。

 これは単なる感情論ではないと思うがいかがだろうか。

2006/7/15
早勢 直

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July 14, 2006

NIFTYブログ

多忙なこともあってしばらくBLOGはせいぜい一週間に一度、二度という状況が続いてきた。しかしBLOGはホームページと違って毎日更新するところに意味があるのだと考え、さてそうするか、と一昨日NIFTYのBLOGにアクセスしたら、メンテナンスのためにお休みということだった。出鼻をくじかれた感じである。

メンテナンスの必要性はわかる。しかし今回のNIFTYのそれはあきらかにおかしい。その時間が異様に掛かりすぎている。

NIFTYは歴史的にも内容的にも日本1,2を争うプロバイダーなのだ。長年使い続けてきている。そのサービスの内容価格的にも他に沢山競争相手が出てきたし、時々もう他のプロバイダーに移行してみようかと思ったことも何度かあるが、折角これまで使い続けてきたのだからと、今も使い続けているのだ。

しかし今回のBLOGメンテナンスの件ではNIFTYの対応、やりかたについてかなり落胆を覚えたことは事実だ。NIFTY経営陣、実行責任者は一体今回の事態、やり方をどう考えているのか、是非知りたいところである。
まあこんなものに対してなんの反応もないだろうが、そうしたものがあったらどなたでも教えてください。

早勢 直

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July 09, 2006

韓国の抗議の炎

今朝の朝日を見ていたら韓国のソウルで、北朝鮮のミサイル発射に抗議して、北朝鮮に対するデモをやったそうだ。北朝鮮の国旗を燃やすいう過激さだ。

それがいいとか悪いとかは別にして、不思議に思うのはそういうデモが日本では一切ないということだ。北朝鮮に対し、もっと真剣にそして深刻に抗議の意を表さなければならないのは、日本、日本人ではないのか。拉致問題を含めて、日本人こそそうした強烈な抗議の意思を表明して当たり前ではないかと思うのだ。

早勢 直

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中途半端な経済制裁

日本はロシア、中国が拒否権を行使するかもしれないが、制裁決議案を安保理に提案したのは正解だ。英米仏が共同提案国になってくれたこともあるが、日本の立場としては当然のことである。中国やロシアが仮に拒否権を
行使してそれを葬ったとしても、それはおそらく国際世論に反するものに違いない。

同時に日本がミサイル発射を受けてただちに経済制裁策をとったこともよかった。ただ、下の記事にもあるように
景峰92の入港禁止がどうして半年なのか、ということだ。北朝鮮がその行動をやめないかぎり永久でいいはずだ。石原知事の意見に賛成である。

早勢 直

以下関連記事引用

石原慎太郎知事、北朝鮮への経済制裁は「中途半端」
 石原慎太郎都知事(73)は7日、北朝鮮の貨客船「万景峰92」の入港を半年間禁止した政府の経済制裁について「中途半端。かえって見くびられるんじゃないか」と批判した。

 北朝鮮について「訳の分からないことを平気でやる国」と語った石原知事は、「政府もやっと経済制裁のカードを切るつもりになったらしいが、なんで半年なのか。無期限に来させないといって、初めてカードとしてのインパクトが出るんじゃないか」と「万景峰92」を無期限で入港禁止にすべきとの考えを示した。

(2006年7月8日06時01分 スポーツ報知)

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日本の外交戦略見直し

今週の意見(481):

日本の外交戦略見直し

 北朝鮮が7発のミサイルを発射したことで世界中は大騒ぎになった。その発射はあくまで軍事訓練のためだという北朝鮮の発表がすんなり受け入れられるわけがなく、世界、とりわけ極東地域での安全、安定に大きな脅威であることはいうまでもない。

 だから国連、安全保障理事会が緊急招集されてこの問題を採り上げることになったのは当然であり、日本がその非難決議を提案することになったのはいいとして、問題は経済制裁などをめぐってもその対応ぶりが安全保障常任理事国の間でも相当温度差があるということだ。中国ロシアは非難決議そのものもせいぜい議長声明く
らいにとどめておこう、経済制裁などについてははっきりいってやめておこうということである。

 日本としては実にしゃくな話だが、しかし安全保障理事会の拒否権を持つロシア中国が反対する決議案がそれでは採決にいたらないことになるだろうことは現実なのである。

 軍事訓練だと称しているが、そもそもその北朝鮮のミサイルの矛先がどこに向いているかははっきりしている。それは日本とアメリカである。どう間違っても、それ以外の国、ましてや、ロシア、中国そして、日本と同じアメリカとの同盟国である韓国であるわけがないのだ。

 いや、そのアメリカだって今回の発射実験でテポドン2がどうやら失敗したこともあって、ミサイルが本土に向かって飛んでくることはまずないと踏んでいるに違いない。だから確かに脅威ではあるが、さしたる脅威とも感じていないふしがある。となると、要するに今回の発射で一番脅威に感じている、感じなければならないのは日本であり、日本だけということになる。

 というわけで日本が国連安全保障理事会に経済制裁を含めた非難決議案を出すことはいいとして、常任理事国はもちろん一体他の理事国のどことどこから支持を得られるのか得られないの、結局はそのことが極めて大切な問題になる。すなわち常日頃の外交政策、戦略が問題になってくる。その点は、その決議案事態が通るかどうかということでなく、現在の日本の外交政策がほんとうにこのままでいいのかということ自体がまず問われなおされなければならないのであり、問題のすべてはその点に集約されるということだ。

 どうもそのこと自体がどうもまだあいまいというか、その外交スタンスが固まっていないのではないかと思われる。その重要な問題とは以下の二つの問題に集約されよう。

 まず第一に小泉訪米でも話題になったが、アメリカとの同盟関係をさらに維持発展させるのか、そのアメリカべったりの同盟関係が果たしてそのままでいいのかどうかということである。

 おりしも民主党の小澤代表が中国を訪問し、日本とアメリカと中国の関係の見直しを主張している。アメリカとの同盟関係維持は当然としても中国との関係を同じように強固なものにしなければならないという主張である。それについてとりあえず話題にはなったものの、国内での本格的議論もこれからということなのだ。まずその議論を徹底してやるべきである。

 次に日本は安保理の常任理事国になろうといろいろ働きかけているが、その問題もどうも国内ではまだ十分の議論が行われておらず、意見の一致がみられていない。今回のようなことが起こるとたしかに日本が常任理事国であるのとないのでは決議案一つを出すにしてもその重さが全然ちがってくる。日本の国家安全保障政策のた
めにはこれはやはりさけて通れない問題なのだ。

2006/7/8
早勢 直

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July 03, 2006

今週の意見

今週の意見(480):

金 英男

 予想されたこととは言え、金 英男氏の記者会見は茶番劇もいいとこだった。母親、姉などが涙を流して再会に臨んでいるのに、涙どころか何か淡々として会見に臨んでいた。いや、北朝鮮のやり方に精通している学者や評論家によれば、それもこれも、北朝鮮当局者の指導のもと、いつも行われる演出であるという。

 一番驚いたことは、自らのことについては北朝鮮に拉致されたのでないというくだりだった。海水浴中、誤って船で流され、北朝鮮の船で助けられ、そのまま北朝鮮にとどまったのだという。そして高待遇を受けたので、そのまま長居してしまったという、まことにうそも方便どころか、普通では説明にもならぬことをぬけぬけというのだからあきれてものが言えない。

 韓国には金 英男氏と同じように拉致されたと思われる者が500人近くいるそうだが、北朝鮮はこと韓国人については拉致ということなど一切認めていない。だからそういう説明になる。韓国政府自体、今後の統一問題やり離散家族再会のこともあって、そうしたことですませてきているのだから、それでいいらしいが、それもおかしい話である。

 横田夫妻や拉致被害家族、日本政府に関してはそんな説明ですまないことは当然だ。今回のことで横田夫妻がめぐみさんの夫である金 英男氏に怒りを隠さないのも無理はない。めぐみさんが病死したという説明を語ったことについても、それが予想されていたことではあったが、もう少し何か新しい事実関係が一つや二つ出てくることを期待されていたに違いない。

 しかしそんなものが今更出てくるわけがない。拉致などというとんでもない国家犯罪を行っておいて、しゃあしゃあとあんな茶番劇を演ずる神経の国なのである。

 どうしようもない怒りの気持ちでこうした新聞報道記事を読む中で一つだけ、ああこれはなにか解決のきっかけになるかもしれないということがあった。V8外相会議で、この拉致問題をサミットの議題にするという記事であった。

 以前にもたとえ日本一国でもこの問題解決のためには経済制裁など断固とした態度をとるべきだということを述べたことがあったが、もし今回のサミットでそうした圧力が加わるならば懸案の問題が一気に解決することになるかもしれないという期待はある。

 本当の問題解決はこの国の体制そのものの崩壊以外にないことは事実だろう。今は今年のサミット会議の圧力がきっかけとなってそれが早まることを期待するしかない。

2006/7/1
早勢 直

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